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    独りロンドン村 / QUADROPHENIA / 2004 - / Hiroshima, Japan
    CATEGORY:GALLERY

    パブと用品店。Off Oxford(この場合、Oxford Circusの南東の裏あたり)を独りでまわす広島QUADROPHENIA。

    アウトレット(モール)が日本でスタートしたのが1990年代の終わり。それとほぼ同時期にスーパー業界が郊外立地型の店舗の発展型として巨大スーパー+モールというパッケージに手を染める。日本全国に次々と出現する巨大プロジェクト。フレーズとしては「地域初進出ブランド、グルメ。それと巨大駐車場」。しかし、そのキャパシティーは元々その地域からすればかなり大げさなもので、新規Openの熱狂が過ぎると普通の地域の選択肢のひとつになる。それはまるで巨大なイベントが過ぎ去るように、元々その土地に存在した日常と静けさに、いくら派手なものでもしばらくすると飲み込まれるような感覚でもある。unusual become usual.と言ったところだ。

    考えてみると広島も過去10年間にこのような商業施設関連の巨大プロジェクトがいくつか続いた。そして、それらは全て広島の人にとってusualになった。中には既に記憶に残っていないものも存在する。

    商いは常に退屈との戦い。ここまでこの記事を読んでいただいた方々にはそのように写るかもしれない。しかし、これはある意味故郷を失った人たちのための連続する刺激の供給という手法のひとつであると私は考える。そして、この方法は地方から人を集めている巨大都市で有効なものとも思う。
    そのフォーマットを単純にその土地に昔から住んでいる人の多い地域に当てはめるということが過去10年間に日本全国で展開されたのだ。

    独りロンドン村(私が勝手にそう呼んでいる)は、そんな巨大プロジェクトのすぐそばにあって、周辺が戦争でもあったかのように移り変わるのを見てきた。当然、常に新しいものをというプレッシャーとも戦ってきたが、基本的にはその地域に住む人たちの「家」のような存在として機能しているように思う。ここを訪れるお客様からすれば、自分の理解を理解してくれていて、連続した関係の中で自分を成長させてくれるような存在なのだと思う。

    広島QUADROPHENIAからすれば、徒歩5分の巨大モールも浮世の幻と言ったところかもしれない。