THE WELBECK GALLERY

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10/16
Fri

KRONAN / KRONAN / ?? / Sweden - スタンド修理
CATEGORY:GALLERY

昨年THE WELBECK GALLERYで展示を行ったスウェーデン製自転車KRONAN。その展示個体を現在使用している。本体はLadies Bikeと呼ばれる一応女性用のモデル。ストレートフレームの男性用とは異なり、女性がまたがりやすくなっていることが特徴だが、なにより28インチのホイールは圧巻。自転車としてはかなり大きなもので、通りを走ってみると常に周囲よりも頭ひとつ高い目線を感じる。


今回、このKRONANの駐輪用のスタンドが故障した。KRONANそのものが後輪コースターブレーキ(ペダルを逆転させると後輪のハブブレーキがかかるというもの)ということもあり、一旦停車した状態ではペダル、クランクを動かす事ができない。

駐輪用のスタンドは当然、駐輪の際(停車している状態)で行われる為に、スタンドとクランクが接触した場合、通常の自転車のようにクランクを逃がすことができないため、スタンドの根元の部分に負荷がかかっていたのだ。

結果、スタンドをロックするためのバネとそれを支える樹脂パーツが壊れ、スタンドが跳ね上げられなくなった。実質的な走行不能状態である。

早速輸入元と相談したが、同様の問題が発生しているらしく、「対策したものを送ります」との答えも少し元気がないように思えた。

さて、それからほどなくして国産の交換用スタンドが輸入元から送られて来た。交換用スタンドはいわゆる汎用品。正直そのスタンドを見た時は「まあ、対策としてはこれくらいってところだろう」と思っていたが、実際に交換作業を行って驚いた。送られて来た交換用のスタンドは汎用のものをKRONANに合わせて調整されたものだったからだ。

取り付け位置はオリジナルと全く同じ。その際にオリジナルを固定していたフレームのマウント部もオリジナルと同じように利用する。フレームに溶接されたプレートに空いた穴のサイズと、取り付け用のボルトのサイズが同じ!
さらに取り付けた後、ボルトは汎用のために長さが余るはずだが、なんとボルトもちょうどの長さにカットしてあった。

輸入モノは日本とは異なる環境で使用されるものを日本の環境に適応させなければならないために、調整や新規に細工を必要とするものが以外に多い。

輸入元の仕事は仕様を正しいものにすることの他に、日本で発生したトラブルにどのように対処するかなど、実際にその仕事は「やっつけ」ではできないことが多いのだ。

今回、輸入元、御徒町のハクセンさんの仕事は、あたりまえのことではあるが、見事の一言。責任と誇りを感じる仕事に久しぶりに出会ったような気がした。