THE WELBECK GALLERY

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11/19
Wed

Welbeck Street W1M / West End / London / November 2008
CATEGORY:GOVERNOR

今日はWest Endでの仕事なのでTHE WELBECK GALLERYの発祥地、Welbeck Street 26番地へ出かけた。

ほとんど「お参り」状態だが、これだけはUK出張の際には欠かせない「行事」だ。


中学生の頃、音楽的もそこから派生しているファッションも全ては元々UK Inspiredなものだった。そのルーツは中学の時の英語教育が米語ではなく英語をベースにしたものであったり、同時期にちょうどニューウェーブやパンクなどにショックを受けたりなどいろいろとその源を探ることはできるが、その後、高校生になる頃から自分の中ではアメリカの存在が大きくなる。

いつしか私の中には「ビックになるには何かを極めること」などという私的アメリカンドリームのような概念が芽生え始める。そもそもこの「ビックになる」ということ自体がアメリカの影響が大きいと今考えれば思う。


そして今、いい歳になって、私自身は全く「ビック」ではない。
それはある時点でビックになることを目指さなくなったからだ。

それは私自身こう考えたからである。

何か意味のあることをしよう。それはなにか人に夢を与えるようなことだとか、全く別の世界に住んでいる人が私のような者でも「よき理解者」と思ってくれるような事だとか。とにかく私のやっていることが誰かにとってなんらかの意味を持つ事をしようと。


そんな考えに行き着いたのがこのWelbeck Street 26番地であり、1990年代の終わりのことだった。

それから早くも10年近く。ようやく昨年2007年に、私自身の考えることを具現化する場所を持つ事ができた。それがTHE WELBECK GALLERYである。
それはもちろん多くの理解者の協力なしでは達成できなかったことであり、まだまだ出発したところでもあると認識している。

THE WELBECK GALLERYは私自身がWelbeck Street 26番地で気がついた事をベースに全ての運営がなされている。もちろん、そこから多くを学んだので、それらエッセンスが日々加えられたりもしているが、最も基本的なことは何も変わっていない。自分の人生、生活を夢見たり、振り返ったりする時に全ての人が自分自身を座標軸としてものが考えられることをどれだけ手助けできるかである。これらは「自分中心」ということとは全く異なる。そうではなく、氾濫する情報、プロダクトの中で「自分は一体何がしたいのか」を座標0から考えるということである。

これは現代社会においては非常に難しいことである。
方位磁針も機能しない、北極星もまばたかない暗黒の大海原を小さなエンジンひとつで、しかもたった一人で航海するようなものである。

しかし、方法はひとつだけ存在する。
それはまずは自分自身を知るということ。

少しだけ具体的に言えば、
なぜそれに惹かれるのか?
なぜそれが必要なのか?
なにが知っていることで何が知らない事なのか?

そんな問いを自分自身に行い、そしてその答えに対して本当のことを言ってくれる人に意見を聞いてみる事である。そして、その意見を言ってくれる人が何も見返りを求めない人であれば、それは非常に幸せなことだ。


私はUKでの生活で、マルコポーロ的知識を蓄積したのではなく、実際にはそういう経験を多くした。見た目も全く異なる日本人(ストレンジャー)に対して私の周りの人々は親身によく私に接してくれた。私はそれには及ばずともTHE WELBECK GALLERYに来てくださる皆様に同じ事をしたいと考えるのである。

そんなことを今回もこの場所で再確認できたことは何よりも幸せなことであると、今回も強く感じた。