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    08/01
    Sat

    Sunday at The Village Vanguard / 25th June 1961 / Bill Evans Trio
    CATEGORY:GOVERNOR

    音楽のことを書くのは非常に怖い気がする。というのも、聴いている音楽を明らかにする事ほど、その人の趣向を明らかにするものはないと思っているからだ。







    夏はJazz。とは言えこのことに目覚めはじめたのはほんの数年前の事だ。まだ5月だと言うのに中国(大陸)の湾岸南東部は蒸し暑く、日本からすれば劣悪な環境で働く多くの労働者を毎日目の当たりにしたり、それこそ、普通のコーヒーがない(私自身はコーヒーマニアではないので、この場合、至って普通のコーヒーを指す)状況が1週間ほど続いたりと、その時の私は正直中国にやられていた。

    そんな1ヶ月ほどの中国滞在中、2回ほどごく普通のことで感動した。
    ひとつは深圳に出かけた際にお店を発見し思わず立ち寄ったハーゲンダッツ。「そういう味」から全くかけ離れた生活をしていたので、空調の効いた部屋で食べたバニラ味のアイスクリームは今でも忘れられない。そして、Bill Evans。晩年のGIGを確かDVDで見る機会があり、「Jazzってこんなに良かったっけ?」と思ったのだ。

    私はそもそもできるだけその環境を楽しもうと思うタイプであるが、中国についてはなかなかそういう訳にはいかなかった。恐らく、グローバル・ブランドのホテルにでも滞在していればそういうこともなかっただろうが、とにかく寝ても覚めても続く強烈な環境のギャップには全く対応できなかったのである。
    ある意味、弱い自分を知るよい機会にもなった。

    Bill Evansはやっぱりトリオ。その中でもBassのScott LaFaroのいる最初のトリオがよい。Scott LaFaroはこのレコーディングの直後、1961年7月6日に交通事故で帰らぬ人となった。そんな彼の突然の死は事実ではあるが、レコーディングに収められたパフォーマンスには当然そんな予感のかけらもない。トリオがかっこいいと思わされる自由と責任というか、個そのものが生きている。

    音楽も本と似たところがある。とにかく読んでみる(聴いてみる)ことでそのうちなんらかの出会いが必ず待っている。