THE WELBECK GALLERY

CONTROLHOMETHE WELBECK GALLERYDIARYPRODUCTSSHOPPING CONTACT

02/08
Fri

BMW X3 (F25) - BMW AG / Munich / Germany / 2011-
CATEGORY:GOVERNOR

久しぶりのレンタカーレポート。
今回は冬のアウトバーンと最新BMW編


先月末からドイツ、オーストリア、スイスと出かけて来た。
全ての旅はそのベースをオーストリアのインスブルックに置き、合計で1300キロの旅となった。


さて、私自身どうも最新というと2000年頃の話で頭が止まっているようで少々自分自身でも反省すべき点が多い。その点レンタカーはいわゆる「今」を経験できる数少ない機会でもある。さて、今回のお相手は自分では絶対に買う事のないSUV。しかもBMWの最新機種となると私自身の意識もおおいにリセットされることを期待するのである。


インスブルックの空港で受け取ったのは走行距離3000キロほどのX3、2012年モデル。直4ディーゼルのスタンダードモデルである。

まずは初期型と比較して少々大きくなった車体に戸惑うが、バックモニターや接近センサーなどのおかげでかなり楽をする。それよりもそもそもクルマを発進させるのにかなりの時間を要する。足元のブレーキペダルを除き、操作系が全てスイッチであることがひとつの要因ではあるが、シフトレバー(実際にはスイッチだが)ひとつ操作してもナビゲーション画面に「この場合はこのボタンを押しながら操作します。詳しくはマニュアルをご覧ください」とその都度ご指摘をいただく。しかもナビゲーションの言語設定をするまではドイツ語でそれを言われる始末。これにはさすがにまいった。

しかし、この悪戦苦闘中に「専門家」である従兄弟からちょうど電話をもらい、こちらから状況を説明することでかなり詳しく指導してもらう事ができた。そのおかげでやっと走り出せたのである。実に空港の駐車場で1時間程度を過ごすことになるのである。

実際の道路事情などは別の機会にお話するとして、まずはこのX3について。
なんと言っても8速オートマチック+よくできたディーゼルエンジンはストレスがほとんどない。街中であっても高速であっても一定の速度で走るということは運転に余裕を生むが、マニュアルの場合速度に応じて人間がそれを行うところをこのクルマは見事な制御で人の感覚に近いところで次の指示を待つという具合。これがストレスのなさにつながっていると言える。

シャシー関連はSUVにありがちなデカイ箱船感覚とは縁遠いもので、単純にアイポイントが高いだけという感覚。アウトバーンでは効かなければならないブレーキもまるで手で操作しているように初期の噛み付きが少ない上に、ストロークの奥でビシッと効く。全体を通して微妙な車体剛性の調整を行った上で、それぞれの機能パーツに制御を加え一連のドライバビリティーをまとめているというところである。

感覚的な話をすれば、硬い・柔らかいにおいては若干硬め。しかし、運転している人間がその硬さで疲労するものではない。そのためか時速150キロ以下ではその本来の実力を感じることは少ない。とばさない人にとってはその領域でよくできたクルマ。とばす人にとってはこのクルマの機能が総動員される段階において、予想以上の高速安定性を感じることができるというものである。

では日本においては?

圧倒的に使用速度域が異なることから、日頃その優れた感覚を味わうことは少ないだろう。しかし、安全性という面においてはかなりのマージンがあると言える。速いクルマが安全でもある。この考え方のひとつの例とも言える。