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    SP370 近況報告 - 最近の400ccに乗ってみて 2011年5月
    CATEGORY:GALLERY

    昨年12月から始まった仕事がようやく先日、5月3日に完了した。その間、基本的にひとつの目標に向かって淡々と仕事をするという日々だったが、訪れた場所では多くの人々にお世話になった。この場を借りて感謝したい。

    さて、そんなことをしていたら春というかすでに初夏になったので久しぶりにモーターサイクルの話題をひとつ。THE WELBECK GALLERYのコレクション、スズキSP370(1978年)徳島のBIKELAB.Kにて車検、整備などを施したのが昨年の4月。その後好調を維持している。今回はたまたま比較的最近の400ccクラスの別車両を乗せてもらう機会があったので、その記憶が新しいうちにSP370との比較を試みた。

    まず比較対象になった車両についての概要を整理したい。その400ccクラスとは、1990年代に製品としての基本構成がなされ同年代に発売。その後モデルアップデートを重ねたが、2008年の自動車排出ガス規制強化を受けて販売終了となった「典型的な水冷インライン4気筒400cc」モデルである。*この場ではあえて車両の特定につながる情報を非公開とする。

    まず、完全整備されたその400は軽快さとスムースさを身上とする優等生らしいフィール。豊かな中速域から、パワー勝負の高速域まで途切れないパワー感に魅力を感じた。ただ、全ての動作はいたって制御された機械という感じがして、感覚としてよくできた製品というのが全体の印象である。


    さて、SP370。車両重量で50kgほど軽いこともあり、全体動きは重量のある400よりも軽快。特にピックアップはSPが上と言う印象が残った。出力で半分ほどのSP。車両重量も最近の400マルチと比較して40%ほど軽量なのだが、時速100キロ以下であれば、街中では十分に張り合える実力があると思う。それだけ重量は大きな問題なのだ。さすがは物理の世界の製品である。


    最も驚くことは、30年以上前の製品でもちゃんと整備すれば特別な配慮などなしで、予想を裏切る「使えるクルマ」であることである。

    製品は生み出される度に多くの期待を背負っている。同時に新しい製品は新しい価値を生み出すものである。しかし、感覚的に訴えることを求められる製品の多くは、新しい感覚ではすまされない何かを提供し続けなければならない。

    ここが、モーターサイクルが家電などとは異なる点である。


    しかし、一方では忘れてはいけないことがある。製品について、ひとそれぞれに存在するエモーショナルな部分のことがそれにあたる。単純にフィールと使い勝手の比較だと、結論はその製品の善し悪しに集中しがちであるが、ひとそれぞれ製品とどのように付き合うのか?という点においては、それらはスペックシートに表れないどころか、もっとその個人に依るところが大きい。その点、400マルチという言葉にはどこか「若さ」であったり、全てをぶつけると言った、制御不可能な感情が似合っているというふうに思うのだ。