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01/19
Sat

IKEA of Sewden
CATEGORY:GALLERY

昨日紹介した雑誌『Pen-with New Attitude』。
Newsweek日本版の編集を行う阪急コミュニケーションズの雑誌だからか、記事の一部にロンドン経済の牽引役"city"の景気とその影響について、経済学者ウィリアム・アンダーヒル (William Underhill / 1956年- / 英国版『Newsweek』への執筆など)へのインタビューがあった。中身を読んでみるととても興味深い話があった。

ロンドンだけではなくヨーロッパを巻き込んだ一種『アートバブル』とも呼べる状況や同じくインテリア業界の隆盛などについては、やはり余裕のある人々の存在が欠かせないということ。

確かにそれは言えていると思う。投資、不動産、アートなどの「ブーム」は「金余り状況」とどうしてもイメージがシンクロする。バブル経験者である日本人なら、なぜそんな高価なものなのかわからないモノや、前衛的な試みに「バブリー」という形容詞をつけてしまいたくなったりもする。すなわち、それに価値があることを知っていて、その価値で買う人がいるという状況をある種そのモノから理解するというメカニズムである。


この調子で行けばタイトルとどんどん遠ざかってしまうので、話をもどしてインテリアの話。

ハーマンミラーなどいわゆる高価なデザイン家具の購入が2000年以降劇的に容易になった。これにはインターネット販売などの効用も大きいが、それだけ一般家庭でも使いたいという人が明らかに増えたからに他ならない。

私は当初この傾向は、「住」という環境を見直すというごく自然の流れであると感じていた。例えば、リゾートホテルに行かなければ体験できないような住環境(あるいは滞在環境)などを、自宅に持ち込んだ方が毎日ハッピーだと。そういう考え方が徐々に増えて来たのだと感じていた。

しかし、スウェーデンの家具屋さんIKEAが千葉の船橋と神奈川の横浜に出来た時にその考えがある意味間違っていたことに気がついた。恐るべき数の人が押し寄せたのだ。駐車場は2時間待ちはあたりまえ。全てを実際の住環境で見せる店舗レイアウトとその通路はまるで博覧会場の人気パビリオン状態だった。それもそのはず。ある週末には1日で5万人がこの家具屋さんに訪れたのだ。

有名デザインのインテリアを余裕のある層の人たちが買うことで、それらを目にする機会があらゆる分野で増えた。結果、より一般にまでインテリアを見直すという考えが起りはじめた。しかし、実際の所得とのギャップは埋められないでいた。そこに、IKEAがミニマルなスウェディッシュデザインとともにやって来た。しかも、モノによっては相当安い価格で。


ということで、それ以前の私の理解は「だれもが」いいものを欲しいと思っていて、それを手に入れているという部分で間違っていた。インターネットを中心に露出機会(昨今のインターネットでは検索によるヒット率の高さとも言うべきか)が増えているものは単にどこでも買えるということであり、みんなが買っているということとは違ったのである。


そんなことを気付くきっかけになったIKEA。2008年にはいよいよ神戸から関西に進出してくる。