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09/12
Fri

分類-境界 / 超芸術トマソン / 東京都港区 / ?
CATEGORY:GALLERY

赤瀬川原平らの概念「超芸術トマソン」。

1970年代後半から1980年代の初頭に登場したこの概念をどのような経緯で私が知ったのかは記憶が定かではないが、ごく最近になってデジカメを持ち歩くようになって、いわゆる「トマソン的」なものについてはすぐに記録できるようになった。

未確認情報だが、現在でも「トマソン観測センター」が存在するとすれば、インターネット、メール、デジカメ、カメラ付き携帯電話などの普及により膨大な「トマソン」情報が寄せられるのでは?と思う。そんなことで、今回のこの記事はどちらかと言えば「トマソン報告」という性格を持つ。

写真は東京都港区のごく普通の4m幅の道路に面したビルの「淵」だ。この淵には既製品のいわゆる「車止め」が等間隔に並べられている。恐らくではあるが、このビルの持ち主がこの場所で頻発する路上駐車に対抗(または規制)するために設置した「クルマよけ」であると考えられる。

問題はこのクルマよけを「車止め」を用いて設置したことが、この物体の意味を複雑にしている。ご覧のように車止めは4mの公道に向かって設置されており、この部分だけを見れば、向かって左側を前にして駐車できるスペースにも見えたりもする。

境界線などの設置は時に理解しがたい方法で行われる。人々の「土地」というものへの執着がそうさせるのか、境界設定のための決定的な方法が未発見なのかはわからないが、トマソンの分類において「境界」というものができたことも理解できるような気がする。