THE WELBECK GALLERY

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01/02
Fri

XP90 - Vitz / Toyota Motor Corporation / Aichi, Japan / 2005 -
CATEGORY:GALLERY

ごくたまに熱狂的なファンがいるときく、THE WELBECK GALLERYの「レンタカーレポート」。久しぶりにトヨタにあたったのでVitsをレポートする。

今回の個体は恐らく2007年モデル。どうもこの色がその証拠のようだ。元々は上級グレードにしか存在しなかったらしいが、この個体はベースグレード。走行15000キロ足らずのキレイな一台だった。

最近ガソリン価格が下がってきたので「燃費、燃費!」という話題も若干落着いた感があるが、いわゆる「満タン」法での燃費を取ることができたので、その話から。今回は約500キロを走破して京都に戻ってきて入れたガスが28L。単純計算で18キロ/Lとなる。行程の80%が高速道路しかも、約200キロがアップダウンのある北陸道だったので、こんなものと言えばこんなものだった。

ちなみに私は自分のクルマ(四輪)を満タンにしない。理由は簡単で軽い方がいいからだ。長距離なんかでいつガスが入れられるか分からないような場合は別だが、タンク満タンと半分とではクルマの動きが全く異なる。そして満タンの時はそれほどクルマは面白くないというのがこれまでの経験上での私の考えだ。

さて、話をVitzに戻そう。ヨーロッパではYarisでと通っているVits。実際にロンドンでも見かけるが、そんな時は結構格好よく見えたりする。先代のモデルと比較してややエッジがきいたサーフェースとなったが、日本の優等生っぽいデザインはMade in Japanをそのまま表現しているようにも思える。日本国内だと同じようなトヨタデザインが溢れていることと、日本の路上がトヨタの他のフルラインをほとんど一日中見せられているような状態なので、少々「飽き」がくるのだろうか?特に2台並んだりした時などは少しだけ「うんざり」することもある。

実際の操作、走りについて。
エンジン音はウルサイ。静粛性について簡単に造られているだけかも知れないが、ひと昔前のスズキキャリイ(軽トラック)にそっくりだ。しかし、トルクの立ち上がりやよく出来たギアボックスとプログラムのおかげで非常にスムース。反面、全ての操作とその反応が「軽すぎる」ために、かなりのオモチャ感覚である。これは落着いて運転したい人には、そのまま落ち着きのなさとなるが、乗り降りが激しく、短い距離を行ったり来たりする使い方の方には、「軽快感」として好印象になるとも言える。

ブレーキのタッチは劇的に軽く、日本人好みの「カチッと」感覚。ストロークがほとんどないので、細かいブレーキ操作は非常に難しい。本当にハードブレーキが必要な際には、がっちり踏み込むことになるが、最終的にはABSが効いてパニックには陥らないというロジックだ。

リアシートを倒せば巨大な荷室が出来上がるので、積載もほとんど問題がない。

シートはファブリック地の骨格のしっかりしたもの。今風の硬めのシートだが、座面調整が恐らく同一クラスで最も「適当」であること以外は、疲れないいよいシートだ。

もうひとつ。オートマッチックトランスミッションのプログラム。これは回転が低すぎる低燃費仕様のスーパーオーバードライブのようなものを除けば、特に下り局面でのエンジンブレーキの使用には選択肢があって、使い勝手が良かった。しかし、雪道の登り等、トルクの立ち上がりが早いエンジンとプログラムの影響がでて、すぐにトラクションが抜けてしまうという欠点もあった。

まとめれば、街中ではある意味究極のコンパクト。トヨタらしい「適当」感に溢れ、乗る者に余計なことを考えさせない。下駄車という言葉があるが、このVitzについてはトヨタコンパクトの中でも最も下駄車らしいクルマとして同社がそのパッケージングを行ったかのような意思が見えかくれする。