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    Thu

    SA22C SAVANNA RX-7 / 1978 / Toyo Kogyo Co., Ltd. / Hiroshima, Japan - 近況報告 2009年7月
    CATEGORY:GALLERY

    THE WELBECK GALLERYのコレクション。サバンナRX-7 (SA22C/1978年)。








    部品点数をできるだけ少なくして、シンプルにまとめること。これは特に機械においては故障やトラブルを少なくすることにつながる。特に重量が軽くなる事は我々の想像を超えた大きなメリットをもたらす。しかし、機能を追加することが「機能が増える事=便利になる」や「1つぶで2度おいしい=割安」などの概念が一般的となった現代人を意識した場合、逆に「機能を減らすこと」には大きな決断が必要となる。

    人は基本的にシンプルでわかりやすいものを好む傾向がある。なのに、プロダクトに対しては「とことん便利なもの」を求めてしまうのだ。

    さて、デザイン面での成功を意識して採用されたリトラクタブルライト。写真のように故障してしまうと、一気に「ゆるキャラ」化するところが悲しい。
    これはこれで、周囲の人々にちょっとしたユーモアや親近感を与えることに寄与するかもしれないが、実際に夜道を走行する上においては単なる故障車だ。

    リトラクタブルでなければ、ヘッドライトの故障と言えば電球切れがほとんどのケースを占め、またその修理はごく簡単だ。一方リトラクタブルはごらんのような状況になる可能性に加え、普通に電球切れを起す可能性も持っている。ライトをしない場合のデザインを優先したために増えた部品とそれが故障箇所および故障の可能性をより高くしてしまうのだ。

    当然、こうした検証は製品の最終仕様が決まるまでにかなりの時間をかけて行われる。できるだけ故障しないものを造り、故障した場合でも応急処置ができる機能を加えられて、最終的にデザインが優先された結果この機構が選択されたのだ。

    ただ、この個体についていつも考えさせられるのは、むしろ追加される機能のほとんどは究極的なシンプルな性能と見た目のデザインを達成するためのものであるということである。このあたりにプロダクトづくりの奥深さがあるのだ。