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    08/15
    Sun

    No. 2 Simplex Chrome Kettle / 1903 - / Newey & Bloomer Ltd / Bordesley, Birmingham, England
    CATEGORY:GALLERY

    England, Newey & Bloomer Ltdのヤカン、Simplex。




    カッパー(copper)=銅製ヤカン製造で100年以上の歴史を持つ同社。実際は会社設立前からその製造に携わっていたので、彼らの歴史の中では170年ヤカン製造一筋という認識がある。

    今回ご紹介するのは同社のヤカンシリーズSimplex。写真の型はNo.2と呼ばれるもので最もシンプルな構造を持つ鉄製、クローム仕上げのプロダクトだ。

    1.7Lの容量と沸騰を知らせるホイッスル機能、固定式のハンドル。それと何より手作りで型を出す(一部プレス行程が機械化されているが)その微妙な形状が最大の魅力かもしれない。

    そもそも紅茶は完全に沸騰したお湯でいれる必要があり、いわゆる電気ポットによる保温されたお湯では話にならない。これは90℃+アルファではなく、100℃ということだから、その数℃にこだわる必要があるということだ。また、ホイッスルが機能としてどうしても必要な点もこれで理解できる。

    実際に使用してみると、現代のヤカンがいかに使い勝手の点で改良されてきたかがよくわかる。例えば固定式のハンドル。通常現代のヤカンではハンドルは継ぎ手によって可動式となっているが、これはティーバック式の麦茶などを使用する際には非常に便利で、逆にそのような設定の無いSimplexはそのような使い方ができない。むしろ、ヤカンはお湯を沸かすものであって、それ以外の使い方をしないという点で徹底されている。なので、固定式のハンドルは相手がティーポットであったり、カップであったりする場合、かなり正確にお湯の注ぎ方をコントロールできるメリットがある。

    もうひとつ面白い点がある。それはメンテナンスについての注意だ。
    webによる同社の説明にも、また製品説明書にもかならずクリーニングについての記述が存在する。しかもヤカンというシンプルなプロダクトだけに、クリーニングについての記述のみが製品取り扱い説明と言ってもよいほどである。

    確かに、ヤカンは空焚きなどをしない限り一生のうちに何度も購入するものではない。キッチンウェアにはそのような性格のものがかなり多いと言えるが、毎日の使用頻度を考えた場合、ヤカンは使用頻度が高い上に長い期間その機能を発揮しつづけるプロダクトと言える。Simplexはその基本設計の古さ故に、おかしな使い方をしなければ、たまにクリーニングをして、永く使ってやることができるプロダクトなのだ。