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12/30
Wed

パウダースノーは次の人のために
CATEGORY:GOVERNOR

道楽記事です。


ここ5-6年、毎年12月30日と31日はSKIJAM勝山へ出かけている。
年中個人的にはなんらかの形で営業している私にとって、本当のプライベートは実際にはこの2日間くらいしかないというのが実情だ。

さて、この旅行。私の楽しみとしては、2人の姪の成長とほんの数時間だけの誰も気にしなくて良い行動ができるということだ。

2人の姪は当然ながら全くスノーボードが出来なかった。実際小学生2人を抱える家族にとって、冬の旅行はお金もかかるため相当なモチベーションが必要だ。そのため、シーズンにこのような旅行に出かけるのは1回きり。なので姪達にとっては、毎年2時間ずつのレッスンで5年で計10時間。これでどこまでできるようになるのか?という私の興味のある点だ。

実際、一昨年あたりから上の子は父親ととりあえずはどこででも楽しめるようになり、下の子はそれの一歩後を行くという状況だった。

今年は1日目に子供のスノーボードレッスンでは定評のあるBURTON SNOWBOARD SCHOOLのレッスンを受け、2日目は私が2時間ほどターンを教えることとなった。子供と女性は通常脚力不足のために、かかと側のエッジしか使えない。従って、両方のターンを完成されるには、やり方を教えてどんどん練習するよりも、何かの拍子に偶然つま先側のターンが出来るように仕向ける方がよいというのが私の考え方だ。

例のごとくかかと側のターンは簡単にマスターし、次につま先側。当然出来ないので、「無理に練習すると面白くなくなるので、曲がれる方だけでどんどん楽しもう!」という方針を先に伝え、実際につま先側のターンが発生した際の状況だけを説明してみせた。

数時間して、10回に1回は偶然につま先側で立てるという状況が生まれ、今年は終了。たぶん、来年には両方のターンでどこへでも行けるというところまで来た。今の年齢は10歳。中学生になる頃には普通にスノーボードを家族と楽しめるようになるのだから今からが楽しみだ。

次に私の時間について。
滞在中、予報通り冬の嵐となった。1日目の夜に翌日の朝イチ行動を決め、眠りについた。予定通り翌朝は過去の経験の中でもTop5に入る状況が出来上がっていた。特に朝のうちは雪の降り方もマシだったので思い切りパウダースノーを楽しめた。

本州の雪でパウダースノーと言ってもそれほどではないのでは?とお考えの方もいらっしゃると思うが、勝山でアタると適当なパウダースノーと言うレベルではない。

人の少なさと極上の雪、ハイスピード。朝の2時間だけだったが、いろいろあった2009年が少しは報われたと感じられた。


さて、長くなったがタイトルのお話。

私がこれまでに行った冬の旅行で、今回のSKIJAMのような経験を出来たことはそれほど多くない。北米、ヨーロッパ、そしてもちろん日本国内。よくあるパターンとしては、私が旅行から帰る準備をする頃にそんな最高の状況が出来上がるという形だ。最初の頃は「なぜ自分が帰った後なのか!」などと考えていたが、30歳を過ぎる頃から考え方が私の中で変わった。

それは「自分と入れ替わりに明日からやってくる人がアタリを引くのだからいいじゃないか。そして、そのうち自分の順番がまわってくる」というものだ。

実際に今回もそうだ。私の前に来た人が帰る際に「なーんだ、スケジュールがちょっとずれてたらな」と考えていたはずだ。


前の方へ。

「すみません。今回は私がアタリをひくことになりました。ありがとうございました」

そして、パウダースノーはまた次の人のために降り続けるのである。




PHOTO:SKIJAM勝山イリュージョンサイトからファンタジーサイトへの連絡路。天候で視界はあまり良くなかったがノンストップで抜ける。足元の変化と地形の変化を楽しみながら、同時に瞬間瞬間の判断を楽しむ。日常の生活ではあまりない楽しみだ。