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12/10
Fri

SQ696 / 電波目覚時計 / セイコークロック株式会社 / 東京・日本
CATEGORY:GALLERY

身の回りの時計全てが正確な時間を表示していない。
そのことに気がつき、ついに電波時計を購入した。

当初は私が個人的に愛して止まないアナログ時計を探していたが、どうもパッとしたものが見つからなかったので、今回はデジタルに甘んじることにした。
これが壁掛け時計なら特に問題はないのだが目覚まし時計となると話は別だ。
その理由は、目覚まし時計にはアラーム時刻を設定するという作業が伴うため、その作業時間を考えた場合、アナログがデジタルを圧倒することがはっきりと分っているためである。

SQ696はセイコークロックが最近力を入れているミニマルなシリーズに共通するデザイン。しかも、側面がそれぞれスラントさせてあるあたりはさすがの一言。専門メーカーとしてプロの仕事である。

機能は至ってシンプル。電波時計としての自動時間合わせとスヌーズ付きの目覚まし機能のみ。目覚まし設定中はオレンジ色のバックライトが常にオンの状態で、通常使用時と違って液晶表示が反転するようになっている。

実際使用すると、デジタルでの目覚まし時刻合わせは面倒の一言につきるが、何より電波時計の生活に及ぼす影響のようなものを強く感じるようになった。

昔からいくら正確なクオーツ時計が生活の中にあっても、「時計は何かの拍子に狂うもの」という概念があったと思う。しかし、電波時計はそれを許さないのだ。例えば、居間の時計がある家庭で伝統的にわざと5分進めてあったり、しならい内に電池切れを起して時計が止まっていたり。時間は目安にするもので、支配されたくはないという印象とも言うべきか、時計が実際とは異なった時間を表示することは、生活の中の潤いのような役割を果たしていたのだ。

電波時計はあまりに正確なためそれを許さない。電池切れは予想されるが、電池を入れ替えた直後などは、常に「絶対時刻」を表示し続けるのである。

ご紹介しているSQ696には何の罪もないが、電波時計以外の時計にある品質表示上の月内誤差などの表記は、人と時間の関係において時間の観念上非常に重要だったと言わざるを得ない。