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    06/27
    Fri

    BONNEVILLE T100 / Triumph Motorcycyles Ltd / Hinckley,England, UK / 2001-
    CATEGORY:GOVERNOR

    英国モーターサイクルの話なので道楽としてGovernorで。

    「ロンドンで停まっているのを撮りました」と言えば一瞬納得するかもしれないが撮影場所は文椿ビルヂングの両替町側だ。ビルの外観と、中身はモダンだが新たに復活したボンネビルが妙にマッチしている。しかも、この個体が単なる磨き趣味ではなく、普通に乗られているようなので更にいい雰囲気だ。今日の曇り空にも合っている。

    日本でも世の中「Cafe」が普通になった。ここ京都はCafe文化が非常に深く、素敵なCafe巡りだけで充実した時間が味わえる。当然、お茶とおしゃべりだけではなく、造形、グラフィック、文学などなど、それぞれのCafeが持つ特徴が楽しめるのが京都Cafe巡りの楽しみのひとつだ。

    モーターサイクルを楽しむ人にはCafe Racerという「なんとなく気になる」カテゴリーが存在する。Cafe Racerの解釈には諸説があるが、至って簡単に言えば「Cafeに乗りつけるモーターサイクル」という風に説明できると思う。

    日本においてCafe Racerという言葉が一般的になったのは以外と古く、1970年代にはすでにそのカテゴリーは存在した。今日のようにCafeが一般化する前に、Cafe Racerは存在したのだ。乗りつける先のCafeがあまり存在しないのにである。

    さて、ボンネビル。そもそも車名に北米由来の名前がついているので、復活したボンネビルは正しいカタチで復活したと言える。古い資料を見れば「アメリカ人が認めた優れた英国車としてのトライアンフ」として日本では認識され、その後歴史をさかのぼることで英国モーターサイクルとしてのアイデンティティーが伝わったという当時の解釈をひもとくことができる。

    そんなボンネビルをCafe Racerに。英国生まれのCafe Racerカテゴリーで考えれば、スッと落ち着く話ではあるが、実はこれが非常に難しいのだ。

    1997年に出版された"Cult Of Cafe Racer"によると、そのクルマづくりの定義として「クリップオンハンドルに、独特のノイズが必要」とある。ボンネビルの場合、独特のノイズはいいとして問題はクリップオンハンドル。アメリカで育った英国車ボンネビルにとっては実はこれは大きな課題で、なかなかスッとは落ち着くものではないのである。(むしろ、ボンネビルにクリップオンは似合わないから、ボンネビルはボンネビルでよい。)

    ここ日本は外来文化の影響を考える時、非常に複雑な事情をもっている。Cafe Racerの話だけでも、純粋なロンドンの話を探すだけでも苦労する。その前に、「こんなもんでええんとちがうん?」とある程度のカタチを見いだすとすれば、そこには結構な濃度でアメリカ経由の情報が入っていることになるのである。