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01/22
Thu

Disposable Razor / 1975 - / Societe BIC / France
CATEGORY:GALLERY

自宅で撮影したので光が悪く、よい写真ではない。お許しいただきたい。

フランスはBICのプラスチックレーザーとおとなりは英国Bootsのオリジナルレーザー。どちらもプラスチック製で、価格は安く、替え刃交換などのできないタイプのひげ剃りだ。

私は個人的にこの使い捨てとして売られているプラスチックレーザーが非常に気に入っている。これは毎日あたらしいものと交換するという意味ではなく、単に、プラスチックレーザーが毎日の使用において私個人にあっているということである。なので、毎日捨ててしまうのではなく、使えなくなるまで使う。使用上問題があるとすれば、使用初期においては少々刃のアタリがキツいため、注意しないと顔を切ってしまうということくらいだ。しかし、一度よいアタリがつくと他では味わえないよい感覚で顔面のお手入れができる。

もう1つ深刻な問題がある。というのはこのテのタイプのレーザーは1個から販売はされておらず、必ずある程度まとまった個数がパッケージとなって売られていることである。確かに安いものなのでまとめ買いの対象になるのかも知れないが、私のような使い方だと写真に写っているだけで数年間分の量となってしまう。しかし、仕方がない。販売する側としては、大量で安く提供でき、さらに販売回数を減らす事ができるので、販売コストやパッケージコストが低く抑えられるというメリットがある。また、私のような使い方をしない人々にとってはこのような使い捨てやお客様用としての用途にまとめて安く仕入れられることがメリットなのだ。

サスティナブル社会を目指す上で大きな障壁となるdisposable(使い捨て)とPlanned Obsolescence(計画的廃用化・または陳腐化)。よく考えてみると、この使い捨てレーザーそのものと大量パックによる販売方法はどちらも、非常に地球には厳しいものとなってしまったようだ。

disposableは今後は医療現場や衛生状態を保つためのみに有効な手段とされ、「使い捨てなのによくできている」というようなDisposable Designは今後あまり光のあたらない分野になるかも知れない。しかし、究極的に無駄を省きつつも充分に機能するデザインを目指したこのカタチが、なくなってしまうのもどこか惜しい気がする。

議論はつきないだろうが、限りなくDisposableに近いが恒久的に使えるプロダクトは環境にも低インパクトなのではなかろうか。