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    05/14
    Wed

    Hijet - Daihatsu Motor Co + Minicab Truck - Mitsubishi Motor Co
    CATEGORY:GOVERNOR

    完全にGovernorの趣味なのでGovernorで

    自動車産業は「製造業の中の製造業」と呼ばれるほど、おおよそ製造業全体が抱える課題や目標などが凝縮した産業である。現代の製造業はモノをつくっているだけでは成立しない。ニーズ、ウォンツなど基礎的な問題からはじまり、中には高度なマーケティング技術も要求されているのが現状であり、中でも自動車産業は生活様式、習慣の移り変わりとともに常に時代の要求に応え続けなければならい。その歴史を概観する時、言い換えれば自動車はその時代を写す鏡のようなものにも見えて来る。

    さて、昨夜の激しい雷雨の後、すっきりと晴れた京都三条通。文椿ビルヂングにはご覧のように軽トラック(軽トラ)が2台停まっている。

    軽トラだけではなく、軽自動車自体、実は世界の自動車産業が一目を置くプロダクト。日本の道路、産業構造、家族構成に至るまでの諸事情に高度にマッチしていることをベースに非常に多くのバラエティーを持ち、消費者に多くの選択を常に与え続けることで、実際に苦戦する昨今の自動車産業の中でも唯一成長を続けているカテゴリーである。

    私は軽自動車カテゴリーの中でも特に軽トラのファンである。

    機能としては完全にモノを運ぶことに徹しており、そのフォルムがそのまま軽トラの性能を物語る。最近では低い床に大きな荷台は当たり前で、荷台が錆びなどで交換が必要な場合に、シャーシから荷台がはずれてそのまま交換出来るものまで存在する。

    見た目の問題でさらに突っ込めば、定員2名のキャビンはいつの時代もどことなく愛嬌があり、中に乗っている人までなんとなく「楽しそう」に見えたりもする。(実際は普通の顔で運転されている方がほとんどだが)

    走りについてはかなり実用的。最近ではかなりの数がオートマチック化したが、軽トラの醍醐味はやはりミッション車。基本はトラックなのでローギヤードな変速機の設定に加え、足まわりも積載時を考え適度に硬いせいか、クイックでいい動きをする。

    さらに軽トラック独特の文化も存在する。その代表例はネーミングだ。名前の由来や意味は別として、英語表記をカタカナ読みさせるネーミングが完全に定着しているが、一部は軽トラがプロダクトとして世に出た1960年代(昭和40年代)のなごりを感じることができる。

    例:
    Hijet→通常は「ハイジェット」と読みたくなるが正式には「ハイゼット」
    Carry→通常は「キャリー」と読みたくなるが正式には「キャリィ」

    など、レギュラーガソリンを「レギラーガソリン」と呼んでいた時代のなごりがそのまま製品の名前になっているのだ。

    よく海外ブランドの呼び方が時代によって変化したり、正しい発音に直されたりすることがあるが、さすが日本ブランド。ジェットではなく「ゼット」、リーではなく「リィ」でよいということだ。

    残念ながら私自身、現在軽トラは所有していないが、持っている人が友人などにいた場合、「運転してもいいか?」と常にきいてしまう。それほど軽トラには独特のプロダクト感があるのだ。


    *5月18日追加コメント

    その後Feedbackをいただきました。スズキのキャリィは「リィ」ではなく「リイ」とのことです。そのこちらでも確認をして、「キャリイ」ということが正しかったのでご報告させていただきます。