THE WELBECK GALLERY

CONTROLHOMETHE WELBECK GALLERYDIARYPRODUCTSSHOPPING CONTACT

02/25
Wed

MJ21S - AZ WAGON / 2003 - 2008 / Mazda / Fuchu, Hiroshima, Japan
CATEGORY:GALLERY

この1月から2月にかけての時期は国内出張が多い時期であり、レンタカーレポートもまとめてお送りしている。

さて、今回はマツダのAZ-WAGON。軽自動車だ。マツダと言っても”軽ナンバーワン”のスズキからのOEMである。スズキ・ブランドにおける「ワゴンR」は同クラスでは超人気車種である。

そもそも1993年に登場したスズキ・ワゴンRは、それまでキャブオーバーのワンボックス車でしか達成できなかった室内空間を、その全高によって確保したモデル。キャブオーバーでは達成できない乗り心地と、キャブオーバーでしか達成できない室内空間の確保という相反する要求をうまく満たしたモデルとして、ワゴンRそのものの大ヒットに加え、その後競合他社による多くの模倣モデルを発生させた。

さて、そんなワゴンRのOEM。マツダのAZ-WAGONを市街地、地方動、山岳路を含む往復約80キロの距離で乗ってみた。

当日の天候は雨。2月末とは思えない気温15℃。エアコンは必要なく雨とは言え、クルマそのものにはさほど負担のかからない条件であった。

まず乗り込んでみての印象は、タイトめの車内空間が好みの方なら「普通車でもこれくらいがちょうど良い」という適度なタイトさを持ちつつも、天井までの妙に余裕のある空間が若干恥ずかしい気もするという不思議さ。直立に近いウインドウシールドか、それともベンチシートの影響か不明だが、シートの背もたれにはなかなか背中をつけて運転しようとは思わない、ある種積極的なポジションが気がつけばファニーだった。

サスペンションを含むシャーシは意識的にか、非常に剛性感に溢れ、軽自動車特有の軽すぎる印象は全く感じなかった。

エンジン、トランスミッションプログラムにもスキがない。OD付きの4速ATは全くストレスなく、ごく自然とODにつながる。時速80キロ程度だと個人的には先日乗ったVitsよりも落ち着いた印象だった。エンジン音などについては0加速時などに「キャリイ」と全く同じ音が聞こえてくることが気になる程度。巡航中はそれもほとんど気にならない優等生ぶりが光っていた。

コーナリングについて。これには完全に驚かされた。背の高いクルマにありがちな大きなロールにド・アンダーという感覚は全くなく、適度なロールともに、リアがすっと流れて落ち着くというもの。交差点など遅い速度域では、若干オーバーステアが顔をのぞかせるが、なれればそれらが逆に「キビキビ感」につながっているのだと認識した。

まとめると、普通に使うのであれば1000ccクラスを購入するのがばからしくなるくらい、十分に要求に応えてくれるクルマだ。問題があるとすれば、軽自動車規格そのままのサイズいっぱいのディメンションを「かわいい」と納得するか「ヘビィーデューティー」っぽいと認識しなければならない程度。あとは黄色いナンバープレートくらいだと感じる。最後に気になる燃費。今回は山岳路15%、地方道70%、市街地15%の条件化で20キロ/Lを記録した。


私にとっては、このテのクルマは所有する対象にはなかなかならないが、クルマがどのように日常生活をゆたかにできるか?という観点でみた場合、プロダクトとして非常に完成度の高いものであると感じた。