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    READING AUTUMN 12
    CATEGORY:GALLERY

    読書の秋12回目。

    これは大学生のための推薦図書として2003年頃に紹介されていたものを購入してみました。私事ですが、当時は数字というものをどのように捉えるのか?または利用すればよいのか?についていろいろと考えていた頃で、まずは会計の分野から入って、最終的に統計の読み方のようなものに突き当たりつつありました。というのはよく営業とかの世界で言われる「対前年度」という言い方に疑問をもっていたからです。「対前年度で伸びていれば、成長していることになるのでOK」というシンプルな話なのですが、中には「対前年度さえクリアすればOK」という考えになる人も当然います。そうならないためにどうすればいいのか?なんてことを真剣に考えていた頃です。

    今考えてみれば、その勉強をしたことは役に立ちましたが、数字そのもの「だけ」を追う事で失ったものも多かったとその時期を反省することもあります。

    さて本のご紹介です。『こうして統計はウソをつく-だまされないための統計学入門』。メインタイトルもそうですが、特にサブタイトルがパンクです。

    最近統計と深い関わりを持つアンケートで一番露出度が高いのは間違いなく「内閣支持率」だと思います。単純に「支持する」と「支持しない」を選択してその結果を積み上げているのですが、支持率だけを追っかけるのではなく、『「支持しない」が「支持する」を上回りました』なんていうフレーズもちゃんとついており、キャッチーにその傾向が理解できるというものです。

    この本は「統計の数字はある目的をもってつくられている」というショッキングな定義からスタートします。都合の悪い数字を出すのではなく、都合のよい数字を出すようにする。(または目立つようにする)よく使われる手法ですが、以外とこれにコロッとやられる。

    話は違いますが「売れてますよ」と言われると「売れているものは誰でももっているのでイヤ」という人も多いかと思いますが、その反面同じ人が「だったら安心だ」と思う種類のプロダクトも多いと思います。例えば、Intelのプロセッサーと全く知らないそれらしいロゴの入ったプロセッサー。 『Intelの方が売れてますよー』と言われると安心する。「それ」です。

    ちょっとそれてしまいましたが、そういうテクニカルな問題を読み物としてうまくまとめてある一冊だと思います。はい。プレゼンでそれらしい数字をつかわないといけない人、逆にプレゼンでそれらしい数字を見せられる人。どちらの方も買って積んでおくだけでも読む機会はきっとくると思います。



    『こうして統計はウソをつく-だまされないための統計学入門』
    ジョエル・ベスト 著
    林 大 訳
    2002年11月10日 第一版発行
    白揚社
    ISBN4-8269-0111-9