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    08/01
    Fri

    JUST HUMAN SIZE SPACE / OLD FLAT / Tokyo, Japan / unknown
    CATEGORY:GOVERNOR

    狭小住宅というキーワードがあらためてクローズアップされるようになったのは1990年代の終わりだろうか?

    いわゆる都心回帰の流れが、「土地は小さくとも便利な場所で」という「郊外でも広い場所」というそれまでの逆の発想を生み、さらに技術が狭い場所でも広い内部空間を提供できるようになった。

    小さくても素敵な空間。この価値観が一般に再認識されはじめたと私は考えている。「デカイ=偉い」とは言い切れなくなって来たのだ。

    そもそも土地の狭い日本には昔から狭い空間を有効に使う知恵が育まれて来た。写真の建物。これは1フロアーに2室の細いビルの階段と踊り場を撮ったもの。この角に扉を斜めに入れることで通常だったら単なる踊り場の端にしかならない部分を、それぞれ部屋の専有面積部分として稼いでいる。1960年代末から1970年代はじめの建物だと思われるが、今では考えられないレイアウトだ。

    現在このようなものが存在しないのには、色々な理由がある。
    法律の問題や、流行などがその大部分を占めるが、おおよそ火災発生時などの安全基準の問題が多い。

    私はこのレイアウトを眺めていて、同じようなものとして飛行機の貨物用のケージを思い出した。航空機のおなかの部分に収まるようにできたケージは、機体のカタチにそうように角が削られているようなカタチをしている。空間を最大限に活用するとそのようになるのだ。

    このような技術的に苦労し、一定の妥協点を見いだした痕跡などは、単体で見ていても「不思議」であったり「奇妙」であったりしか見えないが、ある程度まとめて見ると、そこに人の仕事(ワーク)の挑戦の記録、または人の暖かみのようなものを感じる。