THE WELBECK GALLERY

CONTROLHOMETHE WELBECK GALLERYDIARYPRODUCTSSHOPPING CONTACT



  •  2019年9月 
  • sun mon tue wed thu fri sat
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30


    最近のTWG PHOTO

    DIARY LIBRARY

    NEW HOUSE CHECK / JACKET / Ben Sherman / England, UK / 2008
    HOSTAGE
    THE WELBECK GALLERY。その名前の由来とは
    THIS IS ENGLAND / SHANE MEADOWS / 2006 / England, UK
    BOYSDNTCY AREth / Akiyoshi Takada / 2009 / Japan

    12/20
    Sat

    BLACK企業
    CATEGORY:2014

    この文章を書く前にこの議論についての私の立場を明らかにしておく。

    営利にせよ、非営利にせよ組織で働く人々にはその労働に似合った賃金や適切な休暇が与えられるべきであり、ある側面では労働者であってもその根本は人間であるという権利をその人が所属する組織は奪ってはいけない。

    すなわち、組織は複数の人間によって成立するものであることを考えた場合、その組織を運営するものはそこで働く「人間」を人間らしく足らしめるべきである。

    これが私の主に組織を運営する側とそこで雇われて働く人との関係についての考え方である。


    さて、BLACK企業。
    BLACK企業の定義そのものはまだまだ曖昧なものであるというのが私の実感である。名ばかり管理職?時間外労働?パワハラ?モラハラ?経営者のコンプライアンス軽視?このあたりがBLACK企業には欠かせない要素と言えばよいのだろうか。

    日本が法治国家である以上、そこで企業活動をするためには当然関係する法律の遵守は絶対である。ただし、法律や既存の制度そのものが時代に合わなくなっているケースも多いのでそのあたりは注意が必要だ。

    ただ、特に企業がその業績を上げようとすると、どうしてもそこに存在する全てのリソースに大きな負荷がかかる。リソースとは人、モノ、金。なので、企業の成長局面においてはリソースの獲得と業績の間にタイムラグが生じるために、その瞬間どの企業でもBLACKな感じになるのである。

    これはクルマやバイクのレースと同じ。競争相手が全てのリソースを更新して臨むレース。自分のマシンが更新されなければ、それを操る実力のある乗りテはマシンの限界を大きく超えた領域までPUSHしなければ、そう、マシンが壊れるかもしれないという領域で戦わなければレースには負ける。その時、マシンというリソースには、さらに言えばその乗りテにも大きな負荷がかかることになる。

    勝つということが至上命題のレース。この例のような展開はこの運営チームの参戦計画そのものがチームのリソースに負荷をかけているということになる。これが私の言ういわゆる「BLACKな感じ」である。

    さて、会社員歴が5年を過ぎた人なら多くの人が理解できると思うが、こういうことはあなたの職場でもよくあることだ。しかし、報道などのBLACK企業ネタを見ていると、どうもこのテのことも含めて全てをBLACKと呼んでいるように思う。

    なぜこんなことになるのだろうか?


    それには大きくわけて2つの理由が存在すると私は見ている。

    1.就職活動中の人または社会人暦が浅い人向けの話
    これから就職しようという人にとって、その会社の本当の姿というのは最も知りたいことである。ただ、多くの人は主に組織と言えば学校など「自分が金を払ってサービスを受ける側」しか経験していないため、自分が金を稼ぐ側(または給料をいただく側)で自分が所属するであろう組織のイメージは持ちにくい。そんな皆さんに問いたいのは「BLACKでも同期の仲間よりも所得が3倍ある場合はどうする?」「BLACKではないらしいが、学生時代のアルバイトよりも手取りが少ない場合はどうする?」ということである。
    たぶん、それに対する答えは
    「そんな極端な話ではなく、普通のところがいいんです」だろう。

    この答えを思いついた人は既にある局面でBLACKになってしまう会社でもよいと認めたことになる。どのようなところでも企業は業績が上がる側面ではリソースが追いつかずBLACKな感じになりやすい。普通の会社を目指しているあなた。今の世の中は普通でいるためにかなり激しい競争を日々繰り返している。


    2.マーケティングの功罪
    企業が成長するためにはそれに似合うリソースの確保が最も重要である。
    その中でもその確保のために最も時間と金を要するものは「人」である。
    同時に人を確保することには他のリソースを確保する際に使えない魔法の杖が存在する。それはマーケティング活動である。
    簡単に言えば人が会社選びをする際にはその企業が発する情報を集めようとする。これは相手が人だから出来る話であり、企業側もそれを十分に承知している。簡単に言えば良い話も悪い話も両方発信する企業は信用できる。
    ただ、多くの場合悪い話はなかなか出てこない。あたりまえだ。

    企業セミナーに行った際に採用担当者に質問すればいい。
    「御社にとって将来の成長のための今の課題とはなんですか?」と。
    質問の真意は「今御社にある問題とはなんですか?」である。
    その問題があなたにとって気にならないことであれば、その会社はあなたにとってはBLACKではない。(他の人にとっては十分BLACKかもしれないが)

    そんなわけで80年代後半から日本でも企業イメージをマーケティングするという考えが定着し今に至っている。競争の中でのマーケティングにはいわゆるネガティブキャンペーンというものも存在し、競争相手を蹴落とすための情報発信も堂々と行われている。BLACKという情報がその当事者から発信されにくいという現状から考えて、では誰がBLACKという情報を発信するのだろうか。ジャーナリストだけ?果たしてそうだろうか。


    そんなことで、BLACK企業を最初から目指すような経営者の態度はあってはならない。同時にだんだんBLACKになっていく状況を放置することも許されない。
    ただ、2014年、特に聞かれたBLACK企業という話。その定義はまだまだ曖昧であるということを忘れてはならない。また、BLACK企業といレッテルは誰が貼るものなのか?ひょっとしたら、その企業の競争相手かも知れないし、または、企業活動の本当のところを知らないあなた自身かもしれない。