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06/03
Thu

梅田 - 2010年春
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パンクな駅。梅田。

元々は低湿地帯に土を盛って、それこそ「埋めて」造った田が広がっていたために一帯は「埋田」と呼ばれていた場所を、その後故事などから縁起のよいとされる「梅」の文字をあてて「梅田」となったらしい。

一帯がかつて低湿地帯であったことは、現在の都市防災対策でも強く意識されているところであり、近くを流れる淀川の氾濫や東南海沖地震の津波による被害想定によれば、最悪、このあたり一帯の深いところでは水深3m〜5mの規模で水に浸かると予想されている。

さて、パンクな理由。
梅田には駅が集中している。阪神、阪急それぞれの梅田駅。さらに地下鉄では梅田に加え西梅田、東梅田など一通りの駅には全て梅田とつけられているのだが、唯一JR(旧国鉄)のみその駅名は「大阪駅」となっている。

これには諸説が存在するようだが、私が聞いた中で最も好きな説は私鉄による国鉄すなわち国の政策・システムに対する対抗心からあえてメジャーな大阪駅を名乗らず、全国対応の「大阪」駅ではなく地域の人により親しみのある「梅田」駅としたというものである。(当時もっぱら私鉄が新たに近距離輸送にフォーカスしていたという意味も含む)

ここで重要なことは、これは単に強大なものに対する反抗ではなく、あくまでその強大な権力を背景に構築された「システム」に対しての異議申し立ての心であるということだ。

メジャーブランドに対するマニアックなブランドという構図で考えてみよう。マニアックなブランド支持者が意識していることは、単にメジャーブランドそのものではなく、メジャーブランドの「やり方」であることが多い。この「やり方」というものをそのまま「ルール」や「スタンダート」あるいは「システム」と置き換えて考えてみると、今まで気がつかなかったポイントがぼんやりと浮かび上がってくると思う。


写真の阪急の新しいビルをはじめ、梅田駅と大阪駅の戦いはまさに今旬を迎えている。