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09/18
Fri

旅とミニマルな装備の関係
CATEGORY:2015

私の仕事での出張時の基本装備。
名刺、小銭入れ、財布、メモ、パスポート。
ここに写ってないものがあるとすれば、

携帯電話、コンピュータ、着替え、洗面用具くらいのものである。
1週間以内の旅程ならバッグは容量45Lのケースと、機内持ち込み用のバッグ。これは概ね20L未満と決めている。更に、45Lのケースは出発時には容量半分でセット。残りの容量は旅の思い出のためにとっておく。

バイクの旅となると更に荷物は減って、大体全体で25L程度。パニアケースの片側に全てが入る算段だ。
そんな私の旅の装備を見て、大概の人は「荷物が少ない」と言う。
私はそんな時、「旅に慣れているからでしょう」と答える。


旅の装備とは、必要だと思われるモノの量と自分が持てる量の間に関数が存在しており、旅先での行動をより普段の行動と近いものにしたければ、装備は最低限のものとなる。旅慣れてくると、前回の旅で使わなかったものを最初から削除するから、荷物の量は旅の回数を重ねるごとに減る。

しかし、人は様々な種類の旅をするからその間に様々な装備の選択に迷う。なので、装備は様々な形態を経て最終的にはより洗練されたものとなるのである。

私がオートキャンプの類いをしないのは、オートキャンプやクルマを移動手段に使った場合、全ての行動のベースがクルマになることと、クルマの最大積載量がこうした判断を鈍らせるからだ。


荷物は自分の行動が物理的な制約を受けた時に初めて荷物と感じる。


そうして今、最後に手元に残ったもの。これが人生の装備であると言ってもよいかもしれない。

手元に残っているものをよく見てみると、それらは長年の使用に耐えるものが多くなる。これは単に頑丈なものという意味ではなく、メンテナンス可能なものという立場に近いであろう。ディスポーザルとトレンド最前線のもののモノづくり関係がコモデティ(日用品)に近いため、最近ではこうしたものにメンテナンス可能なものはどんどん減少する傾向にある。なので、持っているものの見た目はどうしても昔から存在する伝統的な外観を持ったものになってしまう。


すなわち、旅の装備は毎回の旅に耐え得る必要最低限のものとなるのである。

人生を旅とした場合、大きすぎる家、同様に大きすぎるクルマ、大きすぎるテレビ。高価すぎる腕時計、新しい過ぎる既成服。それらは全く私にとっては必要ではない。なぜなら、それらは人生という旅において自分の行動を制約する荷物にしかならないからだ。