THE WELBECK GALLERY

CONTROLHOMETHE WELBECK GALLERYDIARYPRODUCTSSHOPPING CONTACT

03/24
Wed

SIDEBURN #5 / The world's best go fast, turn left magazine / 2010 / UK
CATEGORY:GALLERY

SIDEBURN。世界最速左周りマガジン。現在アルゼンチン滞在中の元米国からメキシコ在住の英国人が最新号のリリースを送ってくれたのでご紹介したい。

車両左側通行と日本と同じ交通ルールのUKなので、交差点が連続する状況で最も速く移動できる「左廻り」をテーマにしたものではなく、純粋にダートトラック・フォーカスの一冊である。

日本では年度終わりということもあり、ここ最近ではいよいよ来年に迫った地上波デジタル化を意識した「既存のテレビのあり方」を問う番組が目立つように思う。中心的なテーマはメディアそのものの未来像なのだが、その起爆剤は皆さんもお解りのようにインターネットの出現によるものである。

意見の中には特に報道のあり方において例えば、「既に新聞は必要ない」であったり、「TVのニュース番組も必要ない」というものがある。要するにインターネットでこれら全ての情報は手に入るという意見が勢いを増しているのだ。

私はメディアの専門家ではないので、私の日々の暮らしの中からそのテーマについて感じる事しか言えないが、「何でもインターネットで手に入る」ということは既に現実であると言える。その中で特にニュースについては情報がフレッシュであることが当たり前になっているため、むしろ情報の中身についてどれだけストーリーがあるのかを重視している。これは単に「知る」ということの一歩先の話である。

その点、TVは時間の制約が多いために最も不利な状況にあると思う。次に新聞。これも紙面の制約を受けている。これらは時間と空間という制約ということにまとめられる。インターネット。サーバーの容量やダウンロードの速さの問題で捉えればこちらにも容量の制約があるにはあるが、実際にはその制約はほとんどない。ついでに言えば時間についても動画などの場合は同じように容量の制約を受ける可能性があるが、基本的には「読む」というスタイルが中心なので、これも制約がないに等しい。

そんな中で雑誌。日本では雑誌が売れない時代なので、雑誌と言えば何かと暗い話が多いが、実は私自身は雑誌にインターネットでも達成できない領域の可能性を感じている。誌面の量的制約、それに情報の速さの点においては雑誌も既成メディアと同じ条件にあるが、そもそも雑誌、特に専門誌が目指してきた領域というものは、インターネットによる情報の寄せ集めよりかはかなり力のあるものだと思う。言わば、インターネットでもマニアックの度合いには限界があり、種類においては既存専門誌を軽く上回る規模の数のサイトが存在できても、その中身においては個人の編集能力を超えるものは存在しにくいのでは?と感じているのである。

既存メディアとインターネットの融合という点においては、専門誌の領域が最も可能性のあるテーマの一つ。これが私の考えだ。

SIDEBURN。日本でもストリートとしての解釈が定着した今でも、ダートトラック熱というものはそれほど盛り上がらない。しかし、目的を絞り込んだレースをするための究極の機能美はストリートで受け入れられている。少々マニアックな話かも知れないが、ストリート解釈のダートトラックを再解釈するだけでは、その追求には限界があるのも事実。そんな時にホンモノを提供してくれるこうした専門誌が必要なのである。

今号では左周りを席巻する女性ライダーのストーリー。なんとも楽しみな特集である。