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02/03
Tue

MY LIFE STORY / A diary for your whole life / 2009 / suck uk / London, UK
CATEGORY:GALLERY

今回もご紹介できる内容だったので、デザイン・プロダクト集団suck ukのリリースから最新プロダクトの情報。

「生涯日記」というものとして日本でもたまに書店で見かけたりする。豪華な表紙と製本がなされた分厚いブランクブックだ。

生涯日記は基本的には自分で購入するものではなく、たいていの場合親であったり、親族であったりいわゆる身内の方がある人の出生の段階で購入するものだ。そしてその本人が物心つくまでの間、購入した人がそのある人の記録をつけ続ける。そして、誕生日などの記念日に購入した人、即ち、記録をつけ続けて来た人が、記録の対象となった人に贈る。

贈られた人は今度は自分で記録をつけ始める。このような形で記録する事が伝承されるのである。生涯日記の醍醐味はこの記録の伝承にあるのだ。

誰でも自分の記録をBlogなどを使ってどんどん記録することは可能だが、その記録をどのように保存および伝承するのかはほとんどの人が考えていない。

Blogの世界では管理者が途中で書くのをやめてしまった例が数多く存在し、それ自体をどのように扱うかなど、Webの世界の人々の一部では議論されている。

何事も始めるのは簡単かもしれない。問題は一旦始めたものをどのように「始末」するのかということ。終結宣言などは始末という問題を考えた場合に、その意味がいかに重大かがわかる人にはわかるのだ。

しかし、問題は自分で勝手に始めたことの始末よりも厄介な問題があるということ。それが伝承されたものを自分が始末するのかどうかということだ。

伝承されたものは基本的には自分の役割が終了した時点で次の者へ伝承する。これは基本ルールだが、この時点でお解りのように伝承されたものの始末には再伝承するという非常に難しい問題が存在するのである。

そんな角度でこの生涯日記を見ていると、このプロダクトの見た目のように非常に重いデザインが行為そのものの重さをも表すことは存在すると理解できる。