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Mon

MS2-41 コンビネーションレンチ / KYOTO TOOL / Kyoto, Japan
CATEGORY:GOVERNOR

スタジオジブリ、宮崎駿監督作品『風立ちぬ』。主人公の堀越次郎の喫煙シーンが「子供が観る可能性がある映画ではあってはならない」と物議をかもしたのも記憶に新しい。どうも子供がタバコを吸うことをかっこ良いと思ってはいけないということに配慮せよということらしい。確かにタバコは国民皆保険制度の国(日本や英国)にとっては、喫煙には健康被害のリスクがあり、結果喫煙を放置すると医療費が上がり、国民の負担が増えるというのは納得のいく話。だが、タバコはあくまで嗜好品。単なる嗜好品であるのだ。

さて、タバコの大きな役割のひとつに「ものの大きさを示すのに使う」ということがある。皆さんがよくご存知なのは、警察による押収品など公開映像には必ずと言っていいほど隣にはタバコ。HOPEやハイライト、セブンスターなど。昔はよく、「このタバコって誰の持ち物かな?」なんて考えたりもした。

現在では、先ほどの「配慮」があってかタバコがこの役割を果たすことはほとんどみることが出来ない。モノの大きさを示すものは何か他のものに変わっているのである。

さて、長い前置きはこの辺にして。
地元京都のKTC。しかもコンビネーションレンチで41mm。かなり特殊な用途に使うのであるが、多分生まれて以来私が目撃する最も大きなコンビネーションレンチである。全長542mm。重量はなんと1680グラムもある。ここまでくると間違った使い方いわゆる「鈍器」として使うにしてもなかなか上手くは使えない。正しくプロのための道具と言えよう。

私の中で工具とは究極の道具というふうに見ている。ある目的を持ってある目的のために使われる。特殊な目的には特殊工具。特殊工具はその意味では特殊工具を使うことを前提にした機械の設計段階からその構想の中に存在する。

なんだか、タバコの話と工具の話が混ざってしまったが、こうしたモノとの出会いは相変わらず私にとっては大きな刺激である。本との出会いもかなり刺激的であるが、究極かつ単一の目的を持った物体に勝るものはない。