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    Wed

    2014 - 787
    CATEGORY:2014

    Frankfurt Am Main空港第2ターミナル スポットB48で出発を待つBoeing787-8。

    いろいろと運用初期不具合で話題となったボーイング787"Dream Liner"。
    今回はNRT-MUCとFRA-HNDの合計2回、搭乗する機会があった。

    率直な感想は777とほとんど何も変わらないということ。当然と言えば当然である。飛行機の飛んでいる時間だけを見れば機内のサービスで「乗った感じ」は決まる。著書『真実の瞬間』で言われていることと20年近く経って何も本質は変わっていないのだ。

    その他、ヨーロッパまでの飛行時間も変わらないし、機内騒音も変わらない。目につくのは、LED照明と座席についた電源アウトレット類。それと持ち込みのヘッドホンがようやく肘掛けから前座席の背面につくようになったことくらいのものである。


    そもそも、劇的な変化を期待するほうが少しはしゃぎ過ぎというものだ。


    理由は単純である。この機体はそもそも直接的な搭乗者に対するサービスではなく、航空会社運営に対してのインパクトを重視されているからである。燃費、維持管理費、機体そのもののコスト。それらが787を"ゲームチェンジャー"と言わしめる主たる要因である。

    最終的にはこうしたインパクトは旅客に対してトリクルダウンという形で、良い形での影響を及ぼすことが期待されている。先に航空会社の運営が競争力の高いものとなり、その後、旅客に対してなんらかのメリットが発生するという筋書きだ。なので、ゲームチェンジはまずは航空会社間で起こり、その後、旅客に対して発生する。ただし、機体そのものは大きな変更ができないため、食事やエンターテイメントの内容、さらには料金など実際には機体からの直接の恩恵はほとんどないのである。


    なんだかネガティブな話に聞こえるかもしれないが、私はこうしたトリクルダウンそのものの考え方が今後、それを「待ってくれない」お客様に通用するのかどうかを考えている。行列をしてでも手に入れたい、食べたいものは稀なものであり、基本消費者はすぐに提供されるものを期待している。コンピューターのブートに要する時間がかなり削られたのと同じように、今は待ってくれる人は相当に少なくなってしまった。

    このような時代に10年単位でのトリクルダウンは果たして意味があるのだろうか?またはそれだけ今の航空業界にはいわゆる良い意味でのムダ、余裕などを語る隙間もないのであろうか。